Notionで行うEPUB読書 #Notion

ZIPインポート対象にEPUBも含まれていたため、Bookアプリ等と比較してどの程度異なるのか試してみました。
2024.04.30

連休ながら、事前の予定により遠出ができない状況のため、色々Notionを弄っていました。ふと、ZIPインポートの補足テキストにてEPUBも対象になっているとあることに気が付き、読書そのものに向いた構成になるのか試してみました。

インポートに用いたEPUB

出力時の構成によって結果は異なるだろうと予想していますが、今回はepubbooksにあるThe Old Man and the Seaを題材にしてみました。DRM Freeとなっており、取り込みにも問題なさそうです。

取り込んでみる

EPUBが対象になっていますが、ZIPファイルとして取り込む必要があります。

zip book.zip hemingway-old-man-and-the-sea.epub

取り込んだ結果

PDFの取り込みは、レイアウトをNotionで再現しようとした結果にテキストとして使い難いものになっていましたが、EPUBはレイアウトの再現を優先しないようです。

気になるのは、EPUBでの折り返しが即ちNotion内での折り返しとはなっていなかった部分です。これはNotion側の行末折り返しにも該当せず、なぜかこれらの位置で改行が入っていました。取り込み後にAIを通して改善する等、追加対処はいるかもしれません。

Bookアプリ Notion

また、ToCも生成されますが、あくまでも単なる見出し扱いでリンクが貼られないようです。EPUBの場合、取り込み後に見出しも設定されているため、ToCブロックで差し替えておきましょう。

PDFではページ番号が本文内に紛れ込む形で個々の除去が必要だったものの、EPUBはページ番号が一切差し込まれませんでした。

あとがき

PDFとEPUBで配布されている場合、Notion内で参考文献として取り込むことを希望するならEPUB一択としたほうが取り込み後もテキストとして扱いやすい確率は高いでしょう。ただ、なんらかのDRMが入っている場合、動作の違いが起きる可能性は十分にあります。

iOSの場合はBookアプリも選択肢となりますが、途中でのメモや翻訳の差し込み等、手を加えたい場合にはNotionのほうが便利かもしれません。データベースプロパティを使っての既読管理等もおすすめです。