Amazon Titan Image GeneratorがGAになっていたのでX(Twitter)のアイコンを作ってもらいました

プロンプトと唐辛子は盛れば盛るほど良い
2024.05.02

たぬき( @tanuki_tzp )です。
先週、Amazon BedrockのAmazon Titan Image GeneratorがGAになっていました。

Amazon Titan Image Generator model in Amazon Bedrock now generally available

re:Invent2023でプレビュー版が発表されたときの記事はこちらです。

プレビュー版との比較

結論から言うと、プレビュー版との機能の差異はほぼないです。
Amazon Titan Image Generatorは

  • テキストから画像を生成すること
  • 入力した画像をもとに画像を生成すること
  • 生成した画像の一部を編集すること

ができ、生成時に複数のパターンを出力することができます。

使用できるリージョンもプレビュー版と変わらず、

  • 米国東部 (バージニア北部)
  • 米国西部 (オレゴン)

のみとなります。
また、画像生成のためのプロンプトも英語のみ対応しています。

プレビュー段階であった、ウォーターマークの付与も正式リリースされています。
ウォーターマークとは人間の目には見えない電子透かしのことで、画像に埋め込むことでAmazon Titan Image Generatorによって生成された画像だということを証明することができます。

ドキュメント上ではプレビュー段階と記載されている機能もありますが、Bedrock周りの更新が大量に来ているため、更新が追いついていないのだと思われるので徐々に修正されると思います。
参考: Amazon Titan Image Generator G1 model - Amazon Bedrock

X(Twitter)のアイコンを作ってもらう

せっかくなので紹介するだけでなく何か作りたいなと思って探したところ、X(Twitter)のアイコンを使い始めておそらく4年ぐらいになるのでそろそろ変えたくなってきました。
Amazon Titan Image Generatorに作成してもらいましょう。

モデルのアクセス許可

利用する前に前にモデルのアクセス許可をしてあげる必要があります。
今回は米国東部 (バージニア北部) リージョンを使用します。

まず、モデルアクセスから「モデルアクセスの管理」を選択します。

Titan Image Generator G1にチェックを入れ、「変更を保存」を押します。
正常にアクセス許可されていれば、ステータスがアクセス付与された状態になります。

Titan Image Generator G1で遊ぶ準備はこれで完了です。

プレイグラウンドでアイコンを作る

モデルが使用可能になったので、プレイグラウンドの「イメージ」から「イメージを選択」を押し、Titan Image Generator G1を選択します。

生成した画像が潰れてしまうと悲しいので、アイコンをがX(Twitter)のアイコンサイズに合わせます。
どうやらX(Twitter)プロフィールの推奨アイコンサイズは400x400ピクセルのようです。

サイズ(寸法)を確認する。プロフィール画像の推奨サイズは400x400ピクセルです。ヘッダー画像の推奨サイズは1500x500ピクセルです。
Xプロフィール写真、ヘッダーをアップロードする方法と最適なサイズ

出力サイズの設定でぴったり400x400ピクセルは選択できなかったので、一番近い"512✕512ピクセル"を選択しました。

次に、プロンプトの入力です。

Japanese raccoon dog, field of flowers, happy, glad, pastel academia, sunlight, in focus with blurred background, headshot

ハッピーなたぬきを出力したいので、オプション部分の指定を多めに入れました。
プロンプトは多ければ多いほど、出力したいイメージ画像に近づくので、思いつく限りたくさん入れたほうが良いです。

また、マイナスプロンプトとして下記を入力しました。

Raccoon

私はたぬき・アライグマ有識者(自称)なので、アライグマが出力されることを既に予想しているためアライグマ禁止令を出しました。

実行すると、ほぼ犬が出力されました。
「たぬきじゃないじゃん」と思うかもしれませんが、マイナスプロンプトである"Raccoon"がなければ、アライグマが出力されていたことでしょう(大事)。

犬もたぬきもイヌ科なのでまあまあ近いですが、最終目標はたぬきの出力のため、犬もマイナスプロンプトに追加します。
そして駄目押しで、たぬきの学名である"Nyctereutes procyonoides"をプロンプトに追加します。

生まれました。可愛いたぬきです。
実在する生き物を生成するときは学名で指定するのが効くと学びました。

あとは生成した画像をクリックすると保存画面が表示されるため、ダウンロードしてX(Twitter)のアイコンに設定してあげるだけです。
画像の修正をしたい場合は、「編集」を押すことで画像の修正プロンプトを実行することができます。

おわりに

GAになったタイミングで大きく機能に追加・変更があったわけではありませんが、引き続きプレイグラウンドで気軽に画像生成を試行することができました。
私は個人のローカル環境にStable Diffusionを構築しているのですが、前準備無しでさくっと何か生成して遊んでみたいな……という場合の選択肢として良いと思います。
プロンプトの記述形式も、他の画像生成系AIと同じなので試行は必要ですが、操作のクセはないと感じました。

生成AIに触れたことがない方も、イメージの出力という見えやすい機能から是非遊んでみてください。