SQLに慣れていない人でもdbt Cloud上でモデル開発が出来るように! 『ローコードエディタ』機能がアナウンスされました。 #dbt

2024.05.15

日本時間2024年05月15日 午前1時から開催されていたdbt Cloudのウェビナーイベント『dbt Cloud Launch Showcase』。こちらのイベントで数多くの新機能、GAリリースの情報がアナウンスされていたのですが、その中でかなりインパクトの大きい新機能がアナウンスされていました。

当エントリではその中から『ローコードエディタ(low-code editor)』という機能についてその概要を紹介したいと思います。

 

ローコードエディタとは

dbtは製品概要を紹介する時に良く『SQLが書ければ扱えるサービスである』というフレーズが用いられます。ELT処理における変換処理(T:Transform)を、『モデル』と呼ばれるファイルの中にSQL文(基本的にはSELECT文)を書くことで定義し、その定義したファイルをモジュールとして管理連携することでやりたい処理を実現しています。

但しこれはすなわち『dbtを扱うにはSQLを書く必要がある』とも言える訳で、SQLに馴染みの無いユーザーからするとちょっぴり敷居が高いサービスにもなっている側面がある、という形にもなる訳です。

今回発表された『ローコードエディタ』は、そんな状況を打破するための非常に強力且つ魅力的な機能と言えるでしょう。

この『ローコード エディター』を使用すると、SQLに詳しくないユーザー(ここではアナリストを挙げています)でも、dbt Cloud内で提供されるGUI上で、ドラッグアンドドロップ操作を通じて dbtモデルを作成したり編集することが出来るようになります。 これらのモデルはSQLに直接コンパイルされます。バージョン管理も勿論可能です。dbt Mesh内のプロジェクト間参照、dbt ExplorerおよびCloud IDEとの統合といった部分にも言及されています。

今回視聴したイベントでは『ローコードエディタ』の画面操作イメージもふんだんに紹介されていました。以下その一部を紹介します。

初期起動画面。画面インタフェース的にはAlteryxやAWS Glueといったサービスを彷彿とさせる感じです。

テーブル参照では検索窓から条件(テーブル名)に合致するものを参照、絞り込みが出来る模様。

キーを指定して2つのデータソースを結合しています。

結合したデータソースに対して関数(FORMURA)で変換処理を噛ましたり、フィルタ(FILTER)で絞り込み。

処理結果をプレビューで確認することも可能なようです。

処理実装内容は[Code]タブでSQLとしても確認可能。組み上げた処理がSQLにコンパイルされているということですね。

更には結果を集約(AGGREGATE)すること可能っぽい。

最終的には処理したデータを既存テーブルへ流し込んでいます。

こちらの機能については2024年05月15日現在、プライベートベータ版の状態です。興味のある方(プライベートベータへの参加をご希望の方)は下記フォームへの登録を行うか、アカウントチームまで連絡する必要があります。

 

まとめ

という訳でdbt Cloudの新機能としてアナウンスされた、GUIベースでのモデル作成が可能な『ローコードエディタ』の速報的紹介内容でした。dbt利用の敷居を大幅に下げることの可能性を秘めたこの機能、早く正式リリースして欲しいですね!期待大です。